9.28(thu)映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」上映会 札幌会場

愛しいキタキツネを父母(ちちはは)の国へ送る-。
アイヌ民族のイオマンテを記録、昨年公開された映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」は札幌の映画館でも上映され、大きな反響を呼びました。しかしコロナ禍の中での上映であったこともあり、見逃したという方も多くいました。
そんな声に応えるために、上映会を開催することになりました。映画上映とともに監督らのクロストーク、ミニライブも行い、アイヌ文化に理解を深めながら、楽しむ内容になっております。多くの皆さまの来場をお待ちしております。

▼予告編


イベント概要

日時/ 9月28日(木)
昼の部 13時30分開場 14時開演
夜の部 18時開場 18時30分開演
※3時間弱の予定
場所/ 札幌エルプラザ 3Fホール(札幌市北区北8条西3丁目)
内容/ 映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」上映
クロストークショー /
北村皆雄監督
昼の部のみ 結城幸司(アイヌアートプロジェクト代表・版画家)
夜の部のみ 小田博志(北海道大学大学院文学研究院 教授)
ミニライブ/豊川容子
料金/ 一般2000円 中学、高校、大学生は1000円

▼昼の部 予約フォーム
https://docs.google.com/forms/d/16r446TXoEX2ir4ks-GvLSyaoOPa_BEjzq8nhpo6gvxo/viewform?fbclid=IwAR0oP72DJooRKJZ4_GAizutc3ETeNG-RKy6L1E9K69p38Pz2cVcseTYcBWE&edit_requested=true

▼夜の部 予約フォーム
https://docs.google.com/forms/d/1gaB_9dIGh69ZmLaVx1JewC8-xgiasmcyU_HU6nWUz1o/viewform?fbclid=IwAR0P-stLL7O2EkGvheJnRUgaF5bvYYWxJ0vhDNand2xJHvOkqLohqpJp_6E&edit_requested=true

※料金は当日受付でお支払いください。
※予約状況により、当日券の発行ができない可能性あります。予約をお勧めいたします。

主催/ 映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」上映実行委員会

<お問い合わせ先>
yokotoyokawa(あっとまーく)gmail.com
090-5468-3811(川上)
※席に限りがございます。キャンセルの場合は必ずご連絡ください。

<映画の内容>
釧路管内弟子屈町の屈斜路湖を望む美幌峠で1986年、アイヌ民族のエカシ(長老)の日川善次郎さん(故人)らがキツネのイオマンテ(霊送り)を75年ぶりに行った。その様子を撮影した記録映像が残されたが、作品化しなければ、貴重な祭祀の姿がうずもれてしまうと考えた北村皆雄監督が、映像に語りなどを加え、映画に仕立てた。
キタキツネやクマは、肉や毛皮を土産にして、神の国から人間の国に来るとアイヌ民族は考える。土産のお返しに、歌や踊り、酒やイナウ(木幣)をささげ、霊魂を神の国へ送る儀式がイオマンテだ。
映画ではイオマンテで行われた厳粛なカムイノミ(神への祈り)や盛大なリムセ(踊り)の様子を伝える。日川さんと妻キヨさんがキツネの「ツネ吉」を自宅で大切に育てている様子や、イオマンテに携わった地域の人の思いも盛り込み、生き物全てを敬うアイヌ民族の世界観を描く。
儀礼中のアイヌ語は漫画「ゴールデンカムイ」の監修を務めた千葉大の中川裕名誉教授が2年かけて翻訳、日本語の字幕を付けた。また語りと音楽は札幌在住のアイヌシンガー豊川容子が務めた。2022年公開、カラー※分。

<出演者プロフィル>
○北村皆雄監督
1942年長野県生まれ。ドキュメンタリー映画監督。1960年代以来、アジアや沖縄・日本各地をフィールドに、映像人類学・民俗学を掲げ百を超える映画・テレビ番組を撮り続けてきた。代表作に『神屋原(カベール)の馬』(1969年)、『アカマタの歌』(1973年)、『見世物小屋』(1997年)、『ほかいびと』(2011年)、『冥界婚』(2016年)など多数。「民俗の記録は古いものほど原形が残っている。時間の奥に眠っていたアイヌ民族の世界観を現在に引き出したと思う」。現在80歳、東京在住。
○結城幸司
版画家で札幌アイヌ協会共同代表。1964年、釧路市生まれ。2000年にアイヌ民族の芸術家集団「アイヌ・アート・プロジェクト」を札幌で設立し、代表を務め、歌や踊りなどをコンサートなどで披露している。版画の個展を多数、開催。アイヌ民族伝統の海洋船「イタオマチプ(板つづり船)」の復元、補修作業、映画「Wakka」(中島洋監督)に出演、公演など、さまざまな活動を展開。札幌在住。
○小田博志
北海道大学大学院文学研究院 教授。専攻は文化人類学。平和、生命、自然ー人間関係をテーマに研究を行っている。主著に『エスノグラフィー入門』(春秋社)、『質的研究の方法』(波平恵美子と共著、春秋社)、『平和の人類学』(関雄二と共著、法律文化社)、『生きる智慧はフィールドで学んだ:現代人類学入門』(山口未花子、ケイトリン・コーカーと共著、ナカニシヤ出版)などがある。
○豊川容子
本事業主催の「映画 チロンヌプカムイ イオマンテ 上映実行委員会」代表。
アイヌ伝統歌、舞踊を取り入れたバンド「nin cup」(ニンチュプ)のボーカル。関西でアコースティックユニット「zizi」(ジジ)のボーカルとして活動後、2007年に帯広に戻り、自身のルーツであるアイヌの歌(ウポポ)を取り入れ歌い始める。短編アニメ『60のゆりかご』(アイヌ民族文化財団)では、平取地方のイヨンノッカ(子守歌)を担当。アイヌのフチの声をはじめ、さまざまな声質を変幻自在に操る。2016年度STVラジオのアイヌ語ラジオ講座講師。札幌在住。


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▼会場地図